七夕の今日、東京の空は朝からしっとりと雨が降り続けた。
きっと天の川の水かさが増して、織姫と彦星の逢瀬は叶わなかったのだろう。
夜になると二人の涙がいっそう激しく音をたてて流れだした。
逢えなかった怒りと悲しみを湛えて・・・。
今夜の二人みたいに、強く望み合っても叶えられない願いがある。
どんなに何かを恨んだり、自分を責めてみても、結局
天のオハカライのままに全てを受け入れるしかない時がある。
ただ、ただ、ひとりであることを・・・。
いま、わたしはとても独り、ここにある。
独りは淋しくて、自由で、楽しくて、寂しい。
独りだから、逢いたい誰かを想うことができる。
でも、星と星が出逢うためには、互いに自ら光を発していなければ
その存在に気づけない。
私の内から放たれる光
それは自らを灯す光
私の道を照らす光
そんなひとつの星でありたいと想う七夕の夜
気づくと雨は止み、雲間から星々が瞬いている。
ターラはサンスクリット語で星という意味。
みんな自ら光り輝く星。その星と星が出逢うとき、どんな奇跡がおこるのだろう。
まだコメントはありません。